Reactで学ぶ型安全な非同期データ管理!APIレスポンス型定義を初心者向けにやさしく解説
生徒
「ReactでAPIからデータを取ってくるって聞いたんですが、なんだか難しそうです…」
先生
「大丈夫です。APIは『外部から情報をもらう窓口』のようなものです。型を使えば安全に扱えます。」
生徒
「でも、データがいつ来るか分からないって聞きました。Stateはどう管理するんですか?」
先生
「そこが非同期処理のポイントです。順番に、型安全なやり方を見ていきましょう。」
1. 非同期データとAPIとは何か
Reactでよく使われるAPIとは、外部のサーバーに「データをください」とお願いして、結果を受け取る仕組みです。天気情報やユーザー一覧などは、ほとんどがAPIから取得されます。
このときの特徴は、「お願いしてから結果が返ってくるまで少し時間がかかる」ことです。これを非同期と呼びます。
非同期データは、最初はまだ存在せず、後からStateに入ります。そのため、Reactでは「まだデータがない状態」と「データが入った状態」の両方を考えてStateを管理する必要があります。
2. なぜAPIレスポンスに型定義が必要なのか
APIから返ってくるデータは、文字や数字、配列、オブジェクトが組み合わさった形をしています。
型定義をしないと、「この項目は文字だと思っていたら数字だった」「存在すると思ったデータがなかった」というトラブルが起きやすくなります。
TypeScriptでは、APIレスポンスの形を型として定義できます。これにより、ReactのStateに入れる前から「正しい形かどうか」をチェックできます。
型安全な非同期データ管理は、画面のバグやエラーを減らすための重要な考え方です。
3. APIレスポンスの型を定義する基本
まずは、APIから「ユーザー情報」が返ってくると仮定します。名前と年齢を持つデータです。
type User = {
id: number;
name: string;
};
このように型を作ることで、「ユーザーはidとnameを必ず持つ」というルールを決められます。
APIが複数のユーザーを返す場合は、配列として扱います。
type UserResponse = User[];
これがAPIレスポンス型定義の基本です。
4. 非同期データをStateで管理する考え方
APIデータは、最初はまだ存在しません。そのためStateの型は、「データがある場合」と「まだない場合」を両方考えます。
よく使われるのが、配列の初期値を空にする方法です。
const [users, setUsers] = useState<UserResponse>([]);
この方法では、「まだ取得前」は空配列、「取得後」はデータ入り配列、という形で安全に扱えます。
5. useEffectを使った非同期データ取得
Reactでは、画面が表示されたあとにAPIを呼び出すためにuseEffectを使います。
import React, { useEffect, useState } from "react";
type User = {
id: number;
name: string;
};
function App() {
const [users, setUsers] = useState<User[]>([]);
useEffect(() => {
fetch("https://example.com/users")
.then((response) => response.json())
.then((data: User[]) => {
setUsers(data);
});
}, []);
return (
<div>
{users.map((user) => (
<p key={user.id}>{user.name}</p>
))}
</div>
);
}
export default App;
ここでは、APIの戻り値をUser配列として扱うことで、型安全にStateへ保存しています。
6. ローディング状態を型安全に管理する
非同期処理では、「読み込み中かどうか」を管理することも重要です。そのために、真偽値のStateを追加します。
const [loading, setLoading] = useState<boolean>(true);
API取得前はtrue、取得後にfalseにすることで、画面表示を分けられます。
文字・配列・真偽値をそれぞれ型で分けて管理することで、Stateの役割がはっきりします。
7. nullを使った非同期State管理
データが「必ず1件だけ」の場合は、nullを使う方法もあります。
type Profile = {
name: string;
email: string;
};
const [profile, setProfile] = useState<Profile | null>(null);
この場合、「まだ取得していない状態」と「取得済み状態」を明確に区別できます。
表示するときは、nullチェックを行うことで安全に扱えます。
8. 型安全なAPI管理が初心者にやさしい理由
初心者が非同期処理でつまずく原因は、「いつ」「どんな形のデータが来るか」が分かりにくい点です。
型定義をしておくと、次のような安心感があります。
- どんなデータが来るか一目で分かる
- 存在しない項目を使おうとするとエラーで教えてくれる
- 画面表示の条件分岐が書きやすくなる
9. APIレスポンス型定義の考え方まとめ
型安全な非同期データ管理では、次の考え方が大切です。
- APIレスポンスの形を最初に型で決める
- Stateは「まだない状態」を考えて設計する
- 配列・null・真偽値を使い分ける
この考え方を身につけると、ReactとTypeScriptを使ったアプリ開発がぐっと安心になります。
10. 非同期データ管理はReactの土台になる
Reactアプリの多くは、APIとやり取りしながら動きます。そのため、型安全な非同期データ管理はとても重要です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、「APIの形を型で表す」「Stateで段階を管理する」という基本を守るだけで、コードは読みやすくなります。
型はReact開発の道しるべです。非同期処理でも型を味方につけることで、初心者でも安心してアプリを作れます。