Next.jsを使うべきプロジェクトと使わない方が良いケースを初心者向けにやさしく解説
生徒
「Next.jsって便利そうですけど、どんなときでも使った方がいいんですか?」
先生
「実は、向いているプロジェクトと、あまり向いていないケースがあります。」
生徒
「初心者だと、使わない方がいい場合もありますか?」
先生
「あります。特徴を知れば、無理なく判断できますよ。」
1. Next.jsを使うべきプロジェクトとは
Next.jsは、Webサイト全体をしっかり作りたいときに力を発揮します。 特に、ページ数が多く、情報を整理して見せたいサイトに向いています。
会社の公式サイト、ブログ、サービス紹介ページなど、 検索で見つけてもらうことが大切なサイトでは、 Next.jsの仕組みがとても役立ちます。
表示が速く、ページ構造が分かりやすいため、 初心者でも正しい形のWebサイトを作りやすい点が特徴です。
2. SEOや表示速度が重要な場合はNext.jsが向いている
検索結果から多くの人に見てもらいたい場合、 表示速度とページ構造はとても重要です。 Next.jsは、この二つを自然に満たしやすい仕組みを持っています。
画面をサーバー側で作ってから表示できるため、 ページを開いた瞬間に内容が見えるのが大きな強みです。
export default function Page() {
return <h1>検索されやすいページを作れます</h1>;
}
3. ページが多くなる予定のプロジェクト
ページ数が増えるほど、管理は大変になります。 Next.jsでは、フォルダ構成がそのままページ構造になるため、 ページが増えても整理しやすいのが特徴です。
本棚にジャンルごとに本を並べるように、 フォルダでページを分けるだけで全体像が見えてきます。 規模が大きくなるほど、このメリットは大きくなります。
4. Next.jsを使わない方が良いケース
一方で、Next.jsが向いていないケースもあります。 それは、とても小さなサイトや、 画面の動きだけを試したい場合です。
たとえば、ボタンの動きや画面の切り替えだけを学びたい場合、 Next.jsの仕組みは少し大げさに感じられることがあります。
5. 学習目的だけの場合は負担になることもある
Next.jsは高機能な分、 覚えることが多くなりがちです。 Reactの基本が分からない状態だと、 仕組みが複雑に感じられることがあります。
画面の動きを試したいだけなら、 React単体の方が理解しやすい場合もあります。
"use client";
import { useState } from "react";
export default function Sample() {
const [count, setCount] = useState(0);
return (
<button onClick={() => setCount(count + 1)}>
回数:{count}
</button>
);
}
6. 静的な1ページだけのサイトには不要なこともある
1ページだけの簡単なWebサイトの場合、 Next.jsの機能を使い切れないことがあります。
HTMLと少しのCSSだけで完成するようなサイトでは、 Next.jsの準備や設定が手間に感じられるかもしれません。
道具は多ければ良いわけではなく、 目的に合ったものを選ぶことが大切です。
7. 迷ったときの考え方
Next.jsを使うべきか迷ったときは、 「ページが増えるか」 「検索で見つけてもらいたいか」 を基準に考えると判断しやすくなります。
本格的なWebサイトを作りたいならNext.js、 小さな実験や学習なら別の方法、 という考え方で問題ありません。
まとめ
ここまで、Next.jsを導入すべきタイミングと、逆に避けたほうが無難なケースについて詳しく解説してきました。Web開発の世界では「最新の技術だから」という理由だけでツールを選んでしまいがちですが、大切なのはプロジェクトの目的や規模、そして自分自身の現在のスキルセットに合致しているかどうかです。
Next.jsの強みを最大限に活かせる場面
Next.jsの最大の武器は、SEO(検索エンジン最適化)への強さと、大規模なアプリケーションでも破綻しにくいディレクトリ構造にあります。例えば、企業のコーポレートサイトやメディアサイト、ECサイトのように、Googleなどの検索結果からユーザーを呼び込みたいプロジェクトでは、サーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)が可能なNext.jsは最強の選択肢となります。
また、複数のエンジニアで開発を進める場合や、ページ数が数十、数百と増えていくことが予想される場合も、Next.jsのファイルベースルーティング機能が真価を発揮します。どこに何のファイルがあるかが一目でわかるため、保守性が非常に高くなるからです。
あえてNext.jsを使わないという選択
一方で、ポートフォリオサイトの1ページだけを作りたい場合や、JavaScriptの基本文法を学び始めたばかりの学習フェーズでは、Next.js独自のルールが壁になることもあります。特に、「use client」と「Server Components」の使い分けや、データの取得方法(fetching)のルール変更などは、初心者にとって混乱の元になりやすいポイントです。
まずはピュアなReactでコンポーネントの概念や状態管理(useStateなど)をしっかり身につけてからNext.jsへステップアップするほうが、結果として近道になることも少なくありません。
実践的なサンプルコード:ページ遷移とメタデータ
Next.jsを使う大きな理由の一つである「ルーティング」と「SEO設定」の具体例を見てみましょう。Next.jsでは、特別なライブラリを入れなくても、標準機能だけで高速なページ移動と、ページごとのタイトル設定が簡単に行えます。
import Link from 'next/link';
// ページごとのSEO設定(Metadata API)
export const metadata = {
title: 'Next.js学習まとめ | 初心者向けガイド',
description: 'Next.jsを使うべきかどうかの判断基準を分かりやすくまとめました。',
};
export default function SummaryPage() {
return (
<div className="container">
<h1>まとめ:最適なツールを選ぼう</h1>
<p>
Next.jsは強力なフレームワークですが、まずは基本を大切に。
準備ができたら、次はこのリンクから詳細を確認してみましょう。
</p>
{/* 高速なページ遷移を実現するLinkコンポーネント */}
<nav>
<ul>
<li>
<Link href="/">
トップページに戻る
</Link>
</li>
<li>
<Link href="/contact">
お問い合わせはこちら
</Link>
</li>
</ul>
</nav>
</div>
);
}
このように、Next.jsは「ユーザー体験の向上」と「開発効率の向上」を両立させてくれる素晴らしいツールです。もしあなたが、これから世の中に公開して多くの人に使ってもらうサービスを作ろうとしているなら、Next.jsを学習する価値は十分にあります。まずは小さな機能から少しずつ取り入れて、その便利さを体感してみてください。
生徒
「先生、まとめを読んでNext.jsの使い所がかなりスッキリ分かりました!SEOが大事なブログや公式サイトなら、迷わずNext.jsを選べばいいんですね。」
先生
「その通りです。特にサーバー側でHTMLを作ってくれる機能は、検索エンジンに見つけてもらうためにとても有利に働きますからね。」
生徒
「でも、さっきのサンプルコードにあった metadata の設定や Link タグは、普通のReactとは書き方が違うので少し驚きました。」
先生
「いいところに気づきましたね。Reactでは外部のライブラリ(React Routerなど)を組み合わせて自分で設定する必要があることが、Next.jsでは最初から便利な道具として用意されているんです。これが『フレームワーク』を使うメリットなんですよ。」
生徒
「なるほど!道具が揃っている分、最初は覚えることが多いけど、慣れてしまえば大きなサイトも楽に作れそうですね。まずは小さな練習サイトからNext.jsで作ってみます!」
先生
「素晴らしい意気込みですね。もしエラーが出たり難しく感じたりしたら、いつでも基本のReactに戻って確認すれば大丈夫です。自分のペースで、楽しみながら開発を続けていきましょう。」
生徒
「はい!頑張ります。先生、ありがとうございました!」